ドイツ(西ドイツ)

BMW

BMW Dixi DA-1(1928-32 ドイツ)

第一次大戦の敗戦で航空機製造以外の道を模索したBMWは小型車生産を目論む。アイゼナハ車両製作所を買収し、彼らが生産していたDixi DA-1の生産権を継承。この車は英国オースチン セブンのライセンス生産モデルであった。これがBMWが製造した最初の車となる。
ポルシェ

ポルシェ 911ターボ プロトタイプ(1973 ドイツ)

911ターボの開発モデルは1973年のパリモーターショーに登場。外装部品はカレラRS3.0のものを多く共用していた。実はエンジンは木製モックアップ。この個体は後にオーストラリアに渡り、RSR用3.0Lを載せられ、しかも右ハンドルに改造され現存。
ポルシェ

ポルシェ 911 カレラRS 3.0(1974 ドイツ)

カレラRSは74年に大幅進化。エンジンを2994cc、230馬力に強化し、フェンダーを広げてより太いタイヤを履く。ドリルホールを開けたディスクと4ポットキャリパーを持つ917用ブレーキを採用。リアスポイラーもより大型化された。
ポルシェ

ポルシェ 911 カレラRS 2.7(1973 ドイツ)

最強モデルのカレラとレン・シュポルトを意味するRSを組み合わせた命名。FIAのGr.4ホモロゲーション獲得のために500台の生産を目標とした。911Sに対してエンジンを2.7Lに拡大。オイルクーラー取付用のフロントエアダムとダックテールが外観の特徴。
BMW

BMW 333i(南アフリカ)

左ハンドルしか用意されなかったE30 M3の代わりに、南アフリカに投入されたモデル。国内Gr.1レース用ホモロゲモデルとしてBMW SAがアルピナと共同で開発。エンジンは733i用3.2L 直6 197馬力を搭載。駆動系やブレーキにアルピナの部品が使用された。生産はわずか201台。
ポルシェ

ポルシェ 911 スポーツクラシック(2023 ドイツ)

かつての空冷911をオマージュしたモデル。3.7Lの水平対向6気筒ツインターボは550馬力を発生、これに7段MTを組み合わせる。911ターボ用のワイドボディに、73カレラ風ダックテールスタイルの固定リアスポイラーも装備。足回りもターボ用がベースとなる。
ポルシェ

ポルシェ 934(1976-77 ドイツ)

930ターボをベースとした、Gr.4用レーシングモデル。3.0Lの930/75型エンジンはポルシェ初の水冷インタークーラーを装着し1.4bar過給で485馬力を発生。巨大なオーバーフェンダーやフロントスポイラーが特徴で、車重は1090kgまで軽量化された。
ポルシェ

ポルシェ 935/2 “ベイビー”(1977 ドイツ)

1977年当時のドイツ・レーシングカー・マスターズ(DRM)は4.0L以下のクラスであるディビジョン1ではポルシェ935が大量に投入されて、それ以外では勝てないような状態に陥っていた。そこでテレビ局がエンジン排気量2.0L以下のディヴィジョン2のみの放送の意向を示し、これに憤慨したポルシェは2.0L以下クラスに合致する1.4Lターボの935を産み出した。当時のターボ係数は1.4のため、それを乗じてちょうど2.0Lに収まるように排気量を抑えた1425ccのフラット6ターボを開発、370馬力以上を発生。車重はバラスト込みで730kgに抑えられた。空力を重視したフロントフードのフィンと、その後端に内蔵されたミラーも特徴となっている。小排気量故に、ポルシェ935/2はベイビーの愛称で呼ばれた。
ポルシェ

アウトベッカー ポルシェ959 スピードスター(ドイツ)

ドイツ人レーシングドライバーであるユルゲン・レッシグが所有する1987年製ポルシェ959は、アウトバーンを225km/hで走行中にアウディ80と衝突し、大破してしまった。アウトベッカー社は、この大破した959を買い取りレストアを試みた。横転によりルーフ部分が使用不可となっていたため、思い切ってオープンボディに架装し見事に蘇る。当初は911スピードスター用のフロントウィンドウが与えられたが、後にカブリオレ用に変更された。
アウディ

アウディ A1クワトロ 2.0TFSI(2012 ドイツ)

のちに登場するS1のプロトタイプとして先行デビュー、333台のみ販売された限定モデル。エンジンは直噴2.0L直4ターボ「TFSI」で256馬力を発生。駆動は電子制御多板クラッチを使用した4輪駆動。小柄なボディから245km/hの最高速を引き出した。
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