BMW M8 プロトタイプ(1990 ドイツ)

BMW

試作のみで終わってしまった幻のMモデル

BMW M8は、E31型8シリーズの最強モデルとして試作された。S70/1型6.1L V12エンジンは640馬力を発生。オイルクーラーは後部に移設され冷却配管はルーフに配置。リトラクタブルライトは固定式に変更。カーボン部材を多用しホイールのスポークまでカーボン製だった。

M8用のエンジンはアップデートされ、モータースポーツで大活躍

BMW M8は結局市販はされず、M8用にBMWの粋を結集して開発されたS70/1エンジンもお蔵入り。しかし、これは後にマクラーレンF1用に改良を行いS70/2エンジンとして再登場。当時世界最速のロードゴーイングカーの原動力となっただけでは無く、1995年のルマンでマクラーレンF1は優勝を飾り、モータースポーツ史にもその名を残した。更にBMW V12 LMRにもS70/2は搭載され、1999年に再びルマン優勝を獲得した。M8は世に出なかったが、その過程で生み出されたS70エンジンはモータースポーツの世界に大きな足跡を残した。

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