ギブリの後継車として登場したカムシンは、ベルトーネのマルチェロ・ガンディーニによるデザインで、ウェッジシェイプの効いた意匠を持つ。テール部分がガラスパネルとなっていることも特徴で後方視界は良好だった。開発当時に親会社だったシトロエンの影響を受け、ヘッドライト開閉等各部に油圧システムを使用。エンジンは伝統のV8 DOHC 4.9L 320馬力をフロントミドに搭載、50:50の優れた前後重量配分を実現していた。
無骨な5マイルバンパーを装備する北米仕様
ちなみに北米仕様のカムシンについては、安全法規の関係でリアのデザインが大幅に改変されていた。ガラスパネルにテールランプを取り付けることが禁じられたため、プレーンな1枚ものとなり、テールランプはその下に移動させられた。また無骨な5マイルバンパーの装着も要求され、その美しさは多分にスポイルされてしまった。
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