新生MGが起死回生を狙って開発したFRスポーツ
かつての名門、MGローバー社がその復権を賭けて取り組んだハイパワースポーツモデル。イタリアのクヴァーレ社を買収し、そこで生産されていたFRスポーツのマングスタをベースに開発された。基本構造はマングスタに準じるが、スタイリングは大幅に変更されており、フルカーボン製のアグレッシブな外装デザインはマクラーレンF1も手掛けたピーター・スティーブンスによる。エンジンは、フォードマスタング用のV8 4.6L DOHC 32バルブ 320馬力を搭載。高性能版のSV-Rはラッシュチューンの5.0L V8となり385馬力を発生、0-100km/hは4.9秒、最高速度は282km/hを誇る。MGローバー社の財政破綻により、約80台のみの生産にとどまった。
マングスタとXパワーSV
クヴァーレ マングスタ:マルチェロ・ガンディーニ
MG XパワーSV:ピーター・スティーブンス
車体はほぼ共用と言って良い2台、それぞれ著名なデザイナーが全く別のスタイルで仕上げている。しかし、この車のルーツはアレッサンドロ・デトマソの構想。自らのアイデアがMGに塗り替えられていく様を彼はどう思っていたのでしょうか。
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