日本製コンパクトカーに対する対抗馬
日本製の高品質なコンパクトカーの台頭に対して、リー・アイアコッカは本格的な対抗馬を産み出すことを模索。コードネームPLと呼ばれたコンパクトカープロジェクトを立ち上げる。提案されたのは「軽量、低燃費、パワフル、アメリカでも快適に使え、低コストな車」。これにより開発されたネオンは前後スライドドアを備え、エンジンは100馬力相当の1.1Lの2ストローク3気筒を搭載。車体の構成部品はほぼ全てが再生可能な素材で構成されており、何故か手動のごみ圧縮機も搭載されていた。コードネームPLの理念は形を変え、スタイリングはより一般化され、1994年にネオンは市販化された。
こちらは1994年に登場した量産型のネオン。北米ではダッジおよびプリムスブランドで、日本ではクライスラーブランドで販売された。コンセプトモデルとは大きく姿を変えたが、異形丸目二灯を採用したフロントマスク、ロングホイールベースかつキャビンフォワードのパッケージは踏襲された。
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