アウトビアンキ G31(1967-68 イタリア)

アウトビアンキ

ジアコーサ式エンジン横置き前輪駆動車のパワートレーンを流用したミドシップの元祖

ジアコーサ式エンジン横置き前輪駆動車の処女作として試験的に市場に投入されたのがアウトビアンキ プリムラだった。この車の開発に当たったダンテ・ジアコーサはもうひとつのアイデアを持っていた。それは、プリムラのパワートレーンをそのまま後部に移植し、廉価なミドシップスポーツカーを産み出すこと。このようなコンセプトから開発されたのが”ジアコーサ31番目のプロジェクト”という意味を持つG31だった。G31はまず小柄なショートホイールベース版が製作された(写真右下)。その後エンジン出力を強化する前提でホイールベース延長などの改良を加え、ピオ・マンズによるデザインのボディを採用したものが68年のトリノショーにデビュー。G31は市販こそされなかったが、コンセプト自体はフィアットに引き継がれ、128のパワートレーンを流用したミドシップスポーツであるX1/9が誕生する。

関連ブログ

画像ギャラリー

タイトルとURLをコピーしました