メルセデスベンツ 300SL AMG “フリック”(1974 ドイツ)

メルセデスベンツ

AMGが手掛けたワンオフの300SL

ダイムラーベンツの株主であり、億万長者でもあったフリードリヒ・カール・フリックは、自身が購入したメルセデスベンツ300SLを最速の車に作り替えるべく、当時新進気鋭だったチューニングメーカーのAMGに持ち込んだ。こうして製作されたのが通称”フリック”と呼ばれるワンオフのチューニング300SLだった。AMGのエンジニアは、これに300SEL6.3用のエンジンを搭載しようとしたが、残念ながら300SLのフードには収まらなかった。代わりに280馬力にチューニングされた4.5L V8が搭載された。改造費用には50万マルク以上がかけられた。

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