三菱 ギャラン AMG(1989-92 日本)

三菱

6世代目ギャランの1989年のマイナーチェンジで追加されたモデル。デボネアVロイヤルAMGに次ぐ2台目の三菱とAMGの共同開発となった。主に内外装のカスタマイズに留まったデボネアとは異なり、ギャランではエンジンや足回りのチューニングまで共同開発の範囲を広げた。特筆すべきはエンジンで、AMGの理想とするエンジン特性を三菱の技術力で合わせ込む形で開発が進んだ。中でも動弁系には拘り、高速型カムシャフトの採用、ロッカーアームシャフトの中空化、バルブステムの削り込み、スプリングリテーナーにチタンを採用するなど慣性重量を10%削減し、高回転での特性を改良。その効果もあり、自然吸気の4G63型 2.0L 直4 DOHCエンジンは標準の140馬力から170馬力まで大幅強化された。これに加えて、AMG仕立ての内外装を持ち、高速アウトバーンの似合う西ドイツ流のチューニングが盛り込まれた。しかし、拘りのエンジンも高出力ターボエンジンを持つVR-4の前にはアピール不足で、91年に外装をVR-4相当としたタイプⅡを追加するも、ギャランAMGの生産台数は約1400台に留まった。

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