アウディ A8(1994-2002 ドイツ)

アウディ

1982年にフェルディナント・ピエヒはアルミニウム製造大手の米アルコア社と契約。協力の成果として、ASF(アウディ スペース フレーム)と呼ばれる、アウディ初のオールアルミモノコックを持ち登場したのが初代A8だった。フラッグシップモデルにFRを採用するライバルメーカーに対して、クワトロシステムを採用するアウディは重量面でのハンディキャップを背負っていたが、この対策としてアルミボディの採用に踏み切った。搭載エンジンは300馬力の4.2L V8を筆頭に、2.8L V6や2.5L V6ターボディーゼルがラインナップ。駆動方式はクワトロがメインだが、前輪駆動モデルも存在した。96年には340馬力を発生するハイパフォーマンスモデルのS8 4.2 クワトロ(左下)を追加。モデル末期の2001年には6.0L W12エンジンを搭載した6.0 クワトロ(右下)も発売された。ちなみにアウディの「A+数字」というネーミングはこの初代A8から始まった。

アウディA8が市販される前年、93年のフランクフルトモーターショーでは、A8の発売を予感させる「アウディASFコンセプト」が披露された。この車はアルミニウムモノコックの採用をアピールするため、無塗装のアルミボディ全面をフルポリッシュし鏡面のような仕上げとなっていた。エンジンはオールアルミの3.4L V8ターボディーゼル、200馬力を搭載していた。

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