スバル ブラット(1977-81 アメリカ)

スバル

当時のアメリカでは若者を中心に小型ピックアップが人気を博しており、アメリカの販売店の強い要望から富士重工がこの分野に投入したのがブラットだった。初代レオーネの4WDに荷室を設けた成り立ちとなっており、1.6Lの水平対向4気筒OHVと組み合わされた。本来アメリカでは輸入ライトトラックに高価な関税(25%)がかけられたが、ブラットは荷室に後ろ向きの座席を2座設置し、カーペットを敷くことで「4人乗り乗用車」との扱いを受けてこの関税を回避していた。ちなみに「BRAT」という車名は公式には「Bi-drive Recreational All-terrain Transporter」に由来しているとされるが「いたずらっ子、悪童」などの意味もあった。

ライトトラックではなく名目上は”4人乗り乗用車”のブラット。高価な関税を避けるためのリアシート。日本の他社製ピックアップはラダーフレーム構造だったので、荷台を付けず半完成で輸出して米国内で組み付けることで関税を回避していたけれど、モノコックのレオーネベースだとそれが出来ずの苦肉の策だった。

ブラットデビュー当時のポピュラーメカニクス誌の表紙には、派手にジャンプするブラットの姿が
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