ワンオフで製作されたプジョー607のVIP向けストレッチバージョンがこの車。2000年のジュネーブモーターショーでコンセプトモデルとしてデビュー。高位な騎士の意味を持つ「パラディン」と名付けられた。これはプジョーとコーチビルダーのユーリエとの共同開発で、ホイールベースを50cmストレッチした上で、開閉可能なリトラクタブル式のメタルトップを備えていた。また、ブルーとクリーム色の豪華な革内装はエルメスの手により仕立てられた。607パラディンはその後しばらく眠りについていたが、2007年の二コラ・サルコジ大統領の就任式典で7年ぶりに公の面前に披露された。その際にはフェイスリフト後の外装にアップデートされていた。
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