BMW 2002tiK(1969 ドイツ)

BMW

1968年のヨーロッパツーリングカー選手権(ETC)に出走していた2002tiだったが、スポーツカーながらもツーリングカーの公認を獲得して参戦していたポルシェ911の戦闘力に対して厳しい戦いを強いられていた。これに対してBMWは、戦時中の航空機エンジンで得意としていたターボチャージャー技術の投入を図る。パウル・ロシェは2002ti用のM10型2.0L直4エンジンにKKK製ターボチャージャーを装着したM14型エンジンを開発、これにより出力は300馬力程度まで大幅に向上した。このエンジンを搭載したマシンは69年のETCに参戦、コンプレッサーを意味する”K”の文字を付けて2000tikと呼ばれた。まだターボ技術は未熟で、派手なエンジンブローや大きなターボラグにも悩まされたが、攻めの姿勢が功を奏し年間獲得ポイントでポルシェを凌駕。ここでの経験がのちの2002ターボ登場へとつながっていった。

ETCでの2002tikの経験を元に、そのターボ技術を市販車に落とし込んだのが2002ターボだった。

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