9代目ファミリアの北米版であるプロテジェにはMP3というスポーツモデルが用意されていた。これを更に進化させたのが、マツダスピード プロテジェだった。MP3と同様にアメリカでマツダ車のチューナーとして高名なレーシングビートが足回りの仕立てを担当。トキコ製のショックと強化スプリング、アンチロールバーで締め上げられた。スポコンらしく派手なエアロパーツとレーシングハートの17インチホイールで外装もドレスアップ。この外装デザインは生産期間中に変更を受けていた。しかし、一番の特徴はキャラウェイによるターボチューンを受けたエンジンだった。FS-DE型2.0Lの直4 DOHCエンジンにはギャレットT25タービンと空冷インタークーラーを組み合わせ130馬力から170馬力、22.1kg-mまでパワーアップ。これに合わせてクラッチやドライブシャフトは強化されLSDも組み合わせられていた。また、内装はスパルコが監修、オーディオはケンウッド製450ワットの4チャンネルオーディオシステムを備えていた。アメリカで販売されるモデルとして初めて「マツダスピード」を冠したこの車はアメリカとカナダで2000台のみ限定生産。ちなみにこの車にはキャラウェイからC14というコードネームも与えられていた。
画像ギャラリー