マクラーレンの空力研究用ミニ

車の小噺

ブルース・マクラーレン率いるマクラーレンチームはF1参戦と並行してCAN-AMにも参戦していた。1969年シーズンに向けてM8Bを開発中だった彼らは、ウイングによるダウンフォースの検証用としてミニバンを使用。ウイングとその支柱をバンの後端に取り付け、前方のロッドで体重計を押すことでダウンフォース発生量を測定する仕組みだった。ちなみにこのミニバン、元々はブラバムチームの部品配送車として使われていたものだった。このテストの甲斐があったのか、ミニバンにより開発したウイングを採用したM8Bは1969年のCAN-AMでシーズン全勝を成し遂げた。また、2015年のグッドウッドリバイバルでは、このテストカーを模したミニバンが走行した。

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