メガトラック（1992-2000 フランス）

フランス国内で、無免許で運転できるマイクロカーを販売し好評を博していたエクサムが、メガという新しいブランドのもとに送り出したスーパーカーがトラック。トラックは普通のスーパーカーではなく、天候や路面状況を選ばずに長距離ドライブが安全に楽しめるクロスオーバービークルとして開発された。全長5m、全幅2.2mを超える巨体は鋼管スペースフレームの堅牢なシャシーから構成され、4座席を配置。約2トンという重量級の車体に見合うパワーを得るため、メルセデスベンツ製のM120型 V12 394馬力をミドシップに配置した。当初の構想では四輪駆動となる予定だったが、これは実現せずにオーソドックスな後輪駆動に改められた。その代わりに悪路走破に対応するために、エアサスペンションにより最大34cmの最低地上高を確保することができた。また、タイヤはミシュランが特別に開発した大径20インチのもので、フロント285、リア325と規格外の巨大なタイヤを履いていた。メガトラックは少数生産に留まり、その台数は5～6台程度と言われている。