ランチア ハイエナ ザガート(1992-93 イタリア)

ランチア

ザガートはランチア デルタ HF インテグラーレをベースとしたクーペモデルのアイデアを持っていた。オランダのランチア代理店を営んでいたポール・クートはこれを具現化すべくザガートとタッグを組む。しかし、親会社フィアットの協力は得られなかったため、クート自身がデルタを購入し、これにザガートが手を入れて完成させた車がハイエナ ザガートと呼ばれる2ドアクーペだった。デルタのフロアパンを流用しつつも、ザガート製のアルミニウム製ボディを組み合わせており、その車重は1150kgとデルタに対して150kgも軽量化されていた。デルタと同じ2.0L 直4 DOHC ターボエンジンは、ブーストアップとECUチューンにより250馬力を発生。さらに少数だが300馬力仕様も存在した。インテリアも大きく手を入れられており、カーボンファイバー製のダッシュボードを持っていたのも特徴だった。ハイエナ ザガートは、ベースとなったデルタの約3倍のプライスタグを掲げていたこともあり、生産台数は24台に留まった。

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