1996年のジュネーブモーターショーで披露されたザガート製のワンオフモデルがラプターだった。車体やパワートレーンは4輪駆動のランボルギーニ ディアブロVTをベースとしており、同社の新モデルとして構想されていたとも言われる。その開発はコンピュータ支援設計(CAE)を駆使したザガートとしては最新鋭のもので、開発期間はわずか4ヵ月であった。ディアブロの鋼管フレームに組み合わされるボディカウルは、キャビン上部が大きく開閉するキャノピー構造を採っており、ザガートならではのルーフ部のダブルバブル形状も盛り込まれていた。このボディカウルはカーボンファイバー製となっており、車体重量はディアブロよりも約300kgも軽量に仕上がっていたことから、ラプターのハンドリングや動力性能はディアブロを凌ぐものだった。

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