現代版ランチア ストラトスのプロジェクトは、ドイツの事業家ミヒャエル・シュトシェック氏が個人で依頼したワンオフモデルがきっかけとして始まった。このモデルの完成度の高さは大きな話題となり、市販化を望む多くの声に応える形で、イタリアの工房「MAT(Manifattura Automobili Torino)」が25台のみの限定生産を決定した。車両のベースとなっているのはフェラーリ F430で、そのシャシーを短縮して使用。エンジンもF430用の4.3リッターV8エンジンを搭載しているが、専用チューニングによって最高出力は540馬力へとパワーアップされていた。ボディは全体がカーボンファイバーで製作されており、その車重は乾燥重量1247kgに抑えられた。強烈なウェッジシェイプをはじめ、オリジナルのストラトスの特徴を良くとらえたデザインはピニンファリーナの手によるものだった。

オリジナルはベルトーネ、ニューストラトスはピニンファリーナデザイン。新旧ストラトスを比較すると、さすがにニューストラトスの方がひとまわり以上大きいことに気づかされる。しかしそれでも全長4.2m程度、フェラーリV8をミドに縦置きしていることを考えると、ニューストラトスも十分にコンパクトな仕上がり。

こちらは往年のラリーシーンでの活躍を彷彿とさせる、アリタリアカラーを施されたニューストラトス。

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