1994年にBMWはローバーを傘下に収め、ミニに関する権利を手に入れた。これをきっかけに、初代ミニのイメージを盛り込んだプレミアムコンパクトとして開発されたのがBMW製の新生ミニだった。丸いヘッドライトや短いオーバーハングなどミニらしい特徴は盛り込みつつも、ボディサイズは全長3.6m程度まで拡大。当初のラインナップは「ワン」、「クーパー」、「クーパーS」の3グレード展開。最もホットなクーパーSは1.6L 直4 SOHCにスーパーチャージャーを装着して163馬力、21.4kgmを発生。これにゲトラグ製6速マニュアルが組み合わされた。小さな車体と締め上げられた足回りから得られた走りはゴーカートフィーリングと呼ばれる機敏なものだった。のちにディーゼルエンジン(トヨタ製)や、コンバーチブルモデルも追加されるなどラインナップが拡充された。

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