1983年にデビューしたリッターカー、初代カルタスは86年に大きなマイナーチェンジを受けた。このタイミングで追加されたのがホットなスポーツグレードのGT-iだった。最大の特徴は搭載されたG13B型の1.3L 直列4気筒 DOHC 16バルブエンジンで、オートバイのノウハウが投入されたこのエンジンは97馬力(6500rpm)、11.2kgmを発生するハイチューンながら「フルバンド・レスポンス」と形容される扱いやすさにも配慮されたものであった。また、標準モデルが1324ccだったのに対し、こちらはモータースポーツで1.3L以下クラスを狙えるようにストロークダウンをし1298ccへと変更された。さらに翌年のマイナーチェンジでは110馬力(7500rpm)までパワーアップされた。これに合わせて足回りも締め上げられ、強いねじれ剛性を持つスタビライザーを前後に装着。ブレーキは前輪にベンチレーテッドディスクとセミメタルパッドを組み合わせた。外装も標準モデルから大きな変更を受け、フロントエアダム、サイドスカート、リアスポイラーを標準装備していた。このGT-iグレードは3ドアだけではなく5ドアにも設定されていた。

こちらは1300 GT-iと同時に追加された、ターボ付きグレードの1000 Si-TURBO。外装はGT-iと同じものを与えられていた。993ccの直3 SOHC インタークーラーターボを搭載しており、82馬力、12.0kgmを発生。GT-iに出力は劣るもののトルクは勝っており、また車重も軽量だったことから力強い走りを見せた。

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