航空機会社であったブリストルエアロプレーン社は、第二次大戦後の航空機需要減少を見越して自動車製造へと乗り出した。ブリストルは戦勝国の利を生かし、戦時賠償の一環としてBMW車の設計情報を入手した。そしてこれを基に、元BMWのエンジニアであるフリッツ・フィードラーを招聘して開発されたブリストル初の市販車が400であった。それはシャシーもエンジンも戦前BMWの影響を強く受けたもので、BMW327の後継車のような高級2ドアサルーンとなっており、これにはBMWさながらのキドニーグリルまで備えていた。エンジンはBMW328用M328型を基に改良を加えた1971ccの直6 OHVを搭載し、80馬力を発生した。このエンジンはのちに「ブリストル直6」として改良を加えられつつ、ACなど他社のイギリス製スポーツカーにも搭載されることとなった。

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