1998年、ダイハツのコンパクトカー「ストーリア」をベースに、モータースポーツ参戦用のホモロゲーションモデルとして発売された。当時の全日本ラリー選手権における「1.0L以下クラス(Aクラス)」での勝利を目的に設計されており、JAF国内競技規定のターボ係数(1.4倍)を考慮して、排気量をクラス上限に適合させた競技用ベース車両である。
パワーユニットは、軽自動車用のJB-JL型をベースとし、ストロークアップにより排気量を713ccへと拡大した直列4気筒DOHCターボの「JC-DET」型を搭載する。排気量を713ccとしたのは、当時の係数1.4を乗じた際に998.2ccとなり、1.0L以下のクラス区分に収めるためである。最高出力は120馬力/7,200rpm、最大トルクは13.0kgm/4,800rpmを発生。内部パーツには鍛造ピストンや鍛造クランクシャフト、大容量のターボチャージャーが採用され、競技での過酷な使用に耐えうる高い耐久性を備えていた。
駆動系はビスカスカップリング式のフルタイム4WDを採用し、前後アクスルに機械式LSDを標準装備している。トランスミッションにはクロスレシオの5速MTが組み合わされた。装備面では、大型インタークーラー冷却用のインタークーラーウォータースプレーを装備。初期モデルでは徹底した軽量化のため、エアコンやパワーウィンドウ等の快適装備が排除され、車両重量は840kgに抑えられていた。2004年に後継のブーンX4が登場するまで、小排気量クラスにおける有力な競技車両として活躍した。

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