日産 レパード J.フェリー(1992-96 日本)

日産

1992年6月、F31型レパードの後継車として発売された。先代の2ドアクーペから一転して4ドアセダンへとボディ形式を一新し、当時の北米市場における高級車ブランド「インフィニティ」向けのセダン(インフィニティ J30)と共通の設計がなされた。車名の「J.フェリー」はフランス語の「祝日」を意味する「jour férié」をアレンジした造語であり、従来のスポーティ路線とは異なる、優雅で落ち着きのあるラグジュアリーセダンとしてのキャラクターが強調された。

パワーユニットは、当時の日産のフラッグシップ・エンジンであった4.1L V型8気筒DOHCの「VH41DE」を搭載。最高出力は270馬力/5,600rpm、最大トルクは37.8kgm/4,000rpmを発生し、余裕のある動力性能を確保した。また、3.0L V型6気筒DOHCの「VG30DE」(200馬力)も設定され、いずれも電子制御4速ATが組み合わされた。駆動方式は後輪駆動のみの設定である。

最大の特徴は、当時「しり下がり」と表現された独特の曲線的なリアデザインにある。内装においても、イタリアの高級家具メーカーであるポルトローナ・フラウ製の本革シートが設定されるなど、独自の美意識に基づいた上質な空間づくりがなされた。しかし、国内市場では先代のイメージとのギャップや個性的なスタイリングが災いし、販売面では苦戦を強いられた。1996年には次代のJY33型へとバトンタッチし、レパードはセドリック/グロリアと設計の多くを共有する姉妹車となった。

タイトルとURLをコピーしました