911ターボプロトタイプはカレラRS3.0同等の外装が与えられた
911ターボのプロトタイプは1973年のパリモーターショーに登場。1973年式の2.4Sをベースとして製作され、フロントフェンダーまわりをはじめ、外装部品はのちのカレラRS3.0のものを多く共用していた。市販型911ターボでも特徴となる大型のホエールテールスポイラーはこの車ではじめて登場した。エンジンは2.7Lフラット6ターボを搭載し、280馬力を発生すると発表されていた。

量産型の911ターボは翌74年に正式披露され、市販は75年からとなった。外装はプロトタイプからは大きく変更を受けており、エンジンはRS3.0用を流用した2993ccのものにKKK製ターボチャージャーを装着して260馬力となっていた。

実はターボエンジンは搭載されていない!?
911ターボプロトタイプには裏話があり、各国モーターショーを巡業している時点ではこの車にはエンジンは搭載されておらず、代わりに木製モックアップを搭載していた。その後しばらくして、オーストラリアのアラン・ハミルトンというインポーターがレースに参戦するため、ポルシェに3.0RSRをオーダーした。しかし3.0RSRはすでに生産終了されていたため、ポルシェは代わりにこの911ターボプロトタイプに3.0RSR用のエンジンを搭載して販売した。オーストラリアでいくつかのレースに参戦後、この車はなんと右ハンドル仕様に改造された。

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