フェラーリ 308GT/M(1984 イタリア)

フェラーリ

ミケロット製Gr.Bラリーウエポン

ミケロットは308GTBのGr.4仕様をラリー用に製作していたが、Gr.Bカテゴリーの新設に伴い、更に改造範囲を広げたラリースペシャルの開発に着手。これが308GT/Mとなる車、”M”はミケロット製であることを示す。搭載される4バルブヘッドの3.0L V8 DOHCは370馬力を発生。

エンジン搭載方法は縦置きに改められた。車体は前後のオーバーハングを切り詰められ、ボディパネルにはCFRPを多用。車重はわずか840kgに収まる。しかし、ラリーカーのトレンドが四輪駆動へ移行している中、十分な戦闘力が確保できないと判断されプロジェクトはお蔵入りとなった。

実戦投入するも、308GTBの後塵を拝す…

308GT/Mは1984年のモンツァのラリーに実戦投入された。トップのランチア037ラリーから2分40秒遅れの4位と好成績を残したが、3位にビヨン・ワルデガルドがドライブする308GTBが入ったことで、308GT/Mの戦闘力に疑問符が付くことに。308GT/Mがメジャーなラリーで戦ったのはこれが最初で最後となってしまった。

モンツァのラリーに参戦した308GT/Mと308GTB

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