チュバスコから生まれたワンメイクレースカー
アレッサンドロ・デトマソがフェラーリ F40の対抗馬として構想したチュバスコは、フィアットがフェラーリの商圏と競合することを良しとせずにお蔵入りとなった。しかし、チュバスコのために開発された車体はワンメイクレース用のモデルとして”バルケッタ”の名を与えられ仕立て直された。アルミハニカム製のバックボーンフレームはそのままに、エンジンはビトゥルボ系の2.0L V6 DOHC ツインターボに換装され315馬力を発生、これにZF製ストレートカットの6速トランスミッションを組み合わせる。ボディはカーボンファイバー製のオープンスタイルで、車体重量は775kgと非常に軽量に仕上げられた。全部で17台が生産されたと言われており、ほとんどがコルサと呼ばれるワンメイクレース仕様となっていた。また、個体によりフロント意匠が若干異なっており、クーペフィアット用のヘッドランプを備えたものも存在した。
こちらはバルケッタのワンメイクレース仕様であるバルケッタ コルサ。ワンメイクレースは主にイタリアのサーキットを舞台に1992年~93年に開催された。
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