党員などのVIPを送迎するための、快適な乗り心地を持つオフロード乗用車を目指して開発されたのがこの車。ベースはゴーリキー自動車工場で生産されていた中型セダンのGAZ-24(ヴォルガ)。オフロード性能を高めるために軍用ジープのUAZ-469のコンポーネントを流用し四輪駆動へと改造、最低地上高は205mmを確保。トランスファーケースからの振動騒音を防ぐために内装の遮音性能にも配慮をされていた。エンジンは標準モデルと同様の2.4L 直4OHV 95馬力を搭載。わずか5台が生産されたのみで量産はされず。時の国家首脳ブレジネフの狩猟用車両としても愛用された。
文中のGAZ-24はオーソドックスな作りで耐久性に優れる中型セダン、UAZ-469は小型軍用車という成り立ちを持つ本格オフローダーだった。
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