1957年に登場したセブンは、その後アップデートを重ねて70年にはSr.4へと進化した。鋼管スペースフレーム構造のシャシーは改良を受け、ボディはバギー風スタイルを持つグラスファイバー製のものへと変更。大きくイメージチェンジされた。室内スペースが広がるなど、それまで同様スパルタンな性格ながらも快適性へも配慮されていた。エンジンはフォード製の直4 OHV(1.3Lと1.6L)、直4 1.6Lのロータスツインカムが用意され、最も高性能な仕様では125馬力を発生した。しかし、この進化版ロータス セブンは、Sr.3までのクラシックなスタイルを好んだ愛好家からは不評であった。また、この頃はロータスが廉価なキットカーメーカーから、より高性能で快適なスポーツカーを製造するメーカーへと変貌しつつある時期だった事もあり、Sr.4の生産は73年に早々と終了してしまった。生産台数はおよそ1000台だった。

ロータスはセブンSr.4の生産終了に際して、その製造権をイギリスの代理店であったケータハム、そしてニュージーランドのスティールブラザーズへと売却。ケータハムについては当初Sr.4を製造していたが、その部品を使い果たした時点でより需要のあるSr.3の製造へと切り替えた。

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