6世代目の欧州仕様アコードには、歴代アコードとして唯一の「タイプR」が設定されていた。エンジンはプレリュード用の2.2L 直4 DOHC VTECにチューニングを施したH22A7型を搭載。圧縮比アップや吸排気系の見直しなどにより212馬力を発生した。ボディは剛性を強化したうえで遮音材を減らすなどの軽量化を図り、車重は1300kgに抑えられた。ブレーキはNSXから流用された大型ローターを採用し強化。さらに締め上げられたサスペンションとブッシュ、17インチのポテンザRE010、そしてトルセンLSDの組み合わせによりコーナリング性能はタイプRの名に恥じないものとなっていた。

2000年には日本仕様のアコード(およびトルネオ)にもより運動性能を高めた高性能版が設定されたが、こちらは日本国内でのハードなスポーツモデルとしてのタイプRとの住み分けを重視し、「ユーロR」の名称が与えられていた。

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