デトマソ

デトマソ マングスタ(1966-71 イタリア)

ヴァレルンガのシャシーを拡大し、4.7LのフォードV8をミドシップ配置した強力なモデルがマングスタ。前衛的なデザインはギア時代のジウジアーロが担当。エンジンフードの開き方も特徴的。マングスタの名称はシェルビーコブラに対抗したものだった。
車の小噺

世界最高のドライビング~1955ミッレミリア~

1955年ミッレミリア(イタリアの公道を1000マイル≒1600km走破するロード・レース)。メルセデスベンツ300SLR "No.722"を駆るのはスターリング・モスとデニス・ジェンキンソンのコンビ。そのゼッケンは午前7時22分のスタートを意味しました。優勝した彼らの記録した平均速度は約160km/h。サーキットではなく公道での記録です
アウディ

アウディ A1クワトロ 2.0TFSI(2012 ドイツ)

のちに登場するS1のプロトタイプとして先行デビュー、333台のみ販売された限定モデル。エンジンは直噴2.0L直4ターボ「TFSI」で256馬力を発生。駆動は電子制御多板クラッチを使用した4輪駆動。小柄なボディから245km/hの最高速を引き出した。
スズキ

スズキ キザシ ボンネビルスペシャル(2010)

2010年のボンネビル・スピードウィークに参戦したスズキ キザシは、北米スズキの手により最高速仕様にチューニング。2.4L 直4エンジンは大径ターボで武装、513馬力、71.2kgmを発生。最高速度は328km/hに到達しF-BGCクラス(過給器付きのガソリンエンジン搭載クーペ部門)の新記録を樹立した。
フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲン EA128(1963 ドイツ)

フォルクスワーゲンがアメリカ市場でシボレー コルベアに対抗するために試作したモデル。大柄でスクエアなボディの6人乗り高級セダンとなっていた。エンジンはポルシェ911用水平対向6気筒を90馬力にデチューンしリアに搭載、5段マニュアルトランスミッションと組み合わせた。最高速度は160km/hと当時としては十分高性能な実力を持つ。
BMW

BMW ターボ(1972 ドイツ)

1972年のミュンヘンオリンピック会場で披露されたコンセプトカー。ポール・ブラックによるデザインのミドシップスポーツ。エンジンは2002用のM10型の直4 1990ccをターボ過給し280馬力を発生。これを車体中央に横置き配置した。キドニーグリルを内包しつつも未来的なフロントスタイルのBMWターボのデザインは、のちのM1やZ1、8シリーズに影響を与えた。
いすゞ

いすゞ ベレル(1962-67)

英国ルーツグループのヒルマンをノックダウン生産することで得た経験を基に、いすゞ自身により設計された中型車がベレル。意欲作ではあったが人気は獲得できず、65年には大きなマイナーチェンジで縦目2灯ヘッドライトとなる。エンジンは高評価で、2.0Lツインキャブ仕様は当時最強の95馬力を発生した。
フォード

フォード ニュークレオン(1958 アメリカ)

フォードが考案した原子力駆動のコンセプトカー。車体後部に円形の小型原子炉を備え、8,000km以上を燃料補給なしに走行できる。また、原子炉の動力モジュールの取替も簡単に出来るように設計されていた。製造はされず、モックアップのみが製作されるにとどまった。
アキュラ

アキュラ スーパーハンドリングSLX(2019 アメリカ)

アキュラが1997年式のSLXをベースに製作したレストモッド。アキュラRDX用のサスペンション周りやSH-AWDを移植され、最新のトルクベクタリングによるコーナリングを実現。エンジンは、元々縦置きに搭載されていたいすゞ製3.2L V6の代わりに、RDX用K20C型2.0L VTECターボを使用。これを350馬力までチューニングし横置きに搭載した。トランスミッションは10速ATを組み合わせる。見た目はノーマル然したいすゞビッグホーンに見えるが、その中身はホンダの最新技術が詰まったスーパーSUVとなっている。
アキュラ

アキュラ SLX(1996-99 アメリカ)

ホンダはいすゞビッグホーンのOEM供給を受け、ホンダホライゾンとして日本市場で販売していた。それと同様にアメリカ市場では、いすゞトルーパー(日本名ビッグホーン)のバッジエンジニアリングモデルとして、SLXがアキュラブランドで販売されていた。当時人気が出始めていたSUV市場を狙って導入しており、レクサスLX450やレンジローバーがライバルだった。エンジンは3.2L V6 190馬力を搭載。98年の改良で3.5Lエンジンへ換装された。総販売台数は6590台と少なかったが、アキュラのSUV戦略の地盤固めをした意味では重要なモデルであった。
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