ポンティアック ソルスティス(2005-2010 アメリカ)

ポンティアック

ポンティアックがフィエロ以来久々に送り出した2シータースポーツがソルスティス。ポンティアックブランドの再興を目論みスポーツイメージを前面に出したオープン2シーターはマツダMX-5ミアータを強く意識していた。ソルスティスは2002年のデトロイトモーターショーでコンセプトモデルが披露され、これが好評だったことから量産化された。この車には新開発のカッパプラットフォームを採用。コルベットと同じハイドロフォームと呼ばれる、水圧を利用した鋼管成型技術を使用したフレーム方式となっており軽量高剛性を実現、車重は1.3トンほどに抑えられた。また、ハマーH3とトランスミッションを共用するなど、GMの他モデルの部品を多く流用しコストにも配慮、販売価格を抑えていた。初期モデルは2.4L 直4 DOHCを搭載し177馬力を発生。2007年には、第2世代エコテックLNFの2.0L 直4 DOHC ターボ(北米向けGM車では初の直噴ターボエンジン)を搭載したGXPグレードを設定。こちらは260馬力を発生しパフォーマンスは大幅に向上した。

ポンティアックは2008年にタルガトップのソルスティスクーペを新たに設定。しかし、GMは財政状況悪化を背景に2010年限りでのポンティアックブランドの廃止を決定したため、この車はポンティアックが送り出した最後の新型モデルとなった。ソルスティス全体の販売台数6.5万台ほどであったが、ソルスティスクーペはその生産期間の短さからわずか1266台の生産に留まった。

ソルスティスにはサターンスカイという兄弟車が存在していた。ソルスティスと基本メカニズムは共用しつつ独自のデザインが与えられた。またこれのバッジエンジニアリングモデルとして、オペルGT、大宇G2Xも存在していたが、これらのモデルも2010年にはモデルライフを終えることとなった。

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