シボレー カマロ B4C(1991-92 アメリカ)

シボレー

3代目カマロのポリスカー向けパッケージはモデル末期の1991年に登場、B4Cスペシャルサービスパッケージと呼ばれた。これはベーシックなRSグレードに、ハイパフォーマンスモデルであるZ28相当の装備を盛り込んだ、ポリスカー仕様のお約束である質素な外観と強心臓という仕立てのものだった。エンジンはTPI(チューンドポートインジェクション)仕様の5.7Lもしくは5.0LのV8 OHVを搭載、出力はそれぞれ245馬力/230馬力。これに強化された足回り、リアのディスクブレーキ、LSD、オイルクーラー、245/50ZR16サイズのタイヤを装備。また、92年からはショールームストックレースカー向けの1LEオプション用大型ブレーキキャリパーにアップデートされた。しかし、2ドアクーペポリスカーとしてはすでにマスタングが幅広く採用されており、後発のカマロはシェアを広げることが出来なかった。

ポリスカー向けの”B4C”スペシャルサービスパッケージですが、実は一般ユーザーでもRSグレードのオプションとして選択することが可能でした。Z28ではなく、あえてRSの質素な内外装を選択して高性能を楽しむマニアックな玄人向け仕様、そういう選択肢があったのですね。

こちらは、1992年頃のカリフォルニアハイウェイパトロールの写真。ポリスカーはカマロB4C、マスタングSSP、そしてカプリス9C1と、強力なポリスインターセプターが勢ぞろい。ポリスカーの性能も一級品ですが、実はドライバーのテクニックもそれに負けないものだったのです。

ハリウッド映画も真っ青なカリフォルニアハイウェイパトロールのドライビングテクニック。ポリスカー仕様のハイパワーなV8エンジンも、ハードなサスペンションも、LSDも、決して宝の持ち腐れでは無いのです。

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