トヨタ センチュリー ガスタービン ハイブリッド(1975 日本)

トヨタ

トヨタは1960年代より次世代の原動機としてガスタービンエンジンの研究、開発を進めていた。1970年代初頭にはセンチュリーにガスタービンエンジンを搭載した車両を開発していたが、これを1975年の第21回東京モーターショーに出展。V8エンジンの代わりに搭載されたGT45ガスタービンエンジンは全長955mm、重量120kg、出力は75馬力/68,000rpmを発生。これを搭載するためにノーズ部分は延長されおり独自の意匠となっていた。ガスタービンは高速高周波発電機に直結されており、これにより電気エネルギーへと変換し12V×20個のバッテリーに充電。左右の前輪にそれぞれ独立した直流モーターを備えており、発電した電力でこれを駆動するハイブリッド車となっていた。巡行速度は120km/h、短時間であれば160km/hの最高速度を出すことが可能だった。この車が現代に続くトヨタのハイブリッド車のルーツと言える存在であった。

初代センチュリーの初期に存在したハイブリッド試作車。ガスタービンエンジンでもなければシリーズハイブリッドでも無かったが、それでもハイブリッドシステムを採用した現行センチュリーはある意味では原点回帰と言えるかもしれない。

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