AMGはヨーロッパツーリングカー選手権でBMW3.0CSLなどと戦うべく、メルセデスベンツ450SLCのグループ2レーシングカーを製作した。450SLCはストック状態で1690kgもの重量だったが、これを1225kgまで軽量化。4.5LのV8SOHCエンジンは375馬力までパワーアップされた。トランスミッションは市販車と同様の3速オートマチックを採用。このマシンは1978年のモンツァ4時間でデビュー、予選5位、決勝3位の好成績を獲得、同年のルマン24時間レースにも出走した。1980年には唯一の優勝をニュルブルクリンクで飾った。ちなみにドアにつけられたスポンサーロゴはリキュール製造会社マンペ社のルフトハンザカクテルのもの。
この450SLCはAMGにとっては”Rote Sau”以来のレーシングカーであり、1978年のドライバーはあの赤いAMGの時と同じハンス・ヘイヤーが務めていた。
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