オペル アストラ OPC X-treme(2001 ドイツ)

オペル

オペルは2000年よりアストラクーペをDTMに投入していたが、これをベースとしたロードゴーイングモデルとして考えられ、2001年のジュネーブモーターショーでデビューしたのがこのコンセプトカー。開発および製造はOPC(オペル・パフォーマンス・センター)による。エンジンはGMがオールズモビル オーロラ用に開発したノーススターL47をベースとした4.0L V8で、444馬力、54.0kg-mを発生。これにトランスアクスル配置の6速シーケンシャルトランスミッションを組み合わせ、0-100km/hは3.9秒、最高速度は330km/hを誇る。ガルウイングドアが特徴的なボディーワークはカーボンファイバー製。内装はカーボン、アルミ、アルカンターラを使用したスパルタンながらも豪華な仕様となっていた。ホイールはDTM車両が18インチに対してこちらは20インチのセンターロックを採用、前後カーボンディスクのブレーキも備えていた。この車は100万ドイツマルクのプライスタグで販売される目論見だったが、直後の9.11の同時多発テロの混乱の影響もあり、市販はされなかった。余談だが、この車のエンジンの始動にはWindows95がインストールされたPCが必要となる。

こちらはオペル アストラ クーペのDTM参戦車両。大まかなボディワークは同じだが、細部の仕上げは異なる。また、OPC X-tremeでは大径20インチホイールが目を引く。

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