日産は1960年代よりロータリーエンジン(ヴァンケルエンジン)の研究開発を進め、70年には正式にアウディ・NSU・アウトウニオンとロータリーエンジンのライセンス契約を結んだ。そして、72年の東京モーターショーでは満を持して、サニーエクセレントの車体にロータリーエンジンを搭載した”日産 ロータリー”を出品した。これには500cc×2、ペリフェラルポートの2ローターロータリーエンジンを搭載、120馬力を発生した。さらに日産は1973年秋にロータリーエンジン搭載車を市場投入すると発表したが、オイルショックの影響によりこれは頓挫した。なお、ロータリーエンジン搭載が予定されていた市販車は、サニーのプラットフォームを流用した2代目シルビアであった。
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