日産 エクストレイル(2000-07 日本)

日産

トヨタRAV4やホンダCR-Vが好評を博していたライトSUV市場のシェアを獲得すべく、日産が投入したのがエクストレイルだった。サニーのフロアパンをベースとしながらも、十分な最低地上高を確保し、「ALL MODE 4×4」と呼ばれる電子制御カップリングを使用した四輪駆動を採用。スイッチひとつで二駆と四駆を切り替えることができ、またセンターデフロック機構も備えて悪路での走破性も確保するなど、200万円程度の安価な価格設定ながらさまざまなシチュエーションに対応する四駆メカニズムを持つことが強みだった。エンジンはQR20DE型の直4 2.0Lを搭載し150馬力を発生。これに4ATを組み合わせ、Sグレードに限り5MTを選ぶこともできた。2001年には最強版のGTグレードが追加され、エンジンは可変バルブタイミング&リフト機構(VVL)とインタークーラーターボを組み合わせたSR20VETを搭載し、カタログスペックで国内自主規制値の280馬力に到達した。2003年のマイナーチェンジではポップアップステアリングやドライビングランプ付きのハイパールーフレール採用が話題となった。

ちなみに、GTのフロントバンパーは標準モデルとは違うものが採用されていたが、これは欧州仕様と同じバンパーだった。これと比べると日本仕様標準モデルは幾分貧相に見えてしまうが、おそらく取り回し性等を考えて全長を抑えられるバンパーを採用したのだと推測される。ちなみにその全長は、標準モデル:4445mm、GT&欧州:4510mmとなっていた。

このバンパーの差異については2003年のマイナーチェンジで解消、日本も欧州も同じバンパーを使うようになる。ナンバー周りが同色かどうかと、グリルについては異なっていた。

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