走りを追求したハイパフォーマンスな高級4ドアセダンとして登場したのが初代アリスト。エクステリアはイタリアの名門カロッツェリア「イタルデザイン」の巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロが手掛けたデザインがベースとなっていた。その心臓部には、2種類の3.0L 直6 DOHCエンジンが用意された。特にトップグレード「3.0V」に搭載された2JZ-GTE型エンジンには、レスポンスとハイパワーを両立したセラミックツーウェイツインターボを採用。当時の自主規制値上限である最高出力280馬力と最大トルク44.0kgmを発生。のちのA80型スープラにも搭載されることとなるこのエンジンは、大柄なセダンとは思えないほどの圧倒的な加速性能をアリストにもたらし、スピードリミッターカットで260km/h以上の最高速をマークする「国産最速セダン」の名をほしいままにした。シャシーは、クラウンマジェスタと共通のプラットフォームを使用しつつ、サスペンションには4輪ダブルウィッシュボーンを採用。これにより、高速走行時の優れた安定性と、意のままに操れるハンドリング性能を実現。のちに4WDモデルも追加され、4.0Z i-Fourには4.0L V8 DOHCの1UZ-FE型エンジンが搭載された。

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