トヨタ クラウンエイト(1964-67 日本)

トヨタ

当時の官公庁や法人向けに導入される車は、ボディサイズが5ナンバー粋に留まる国産車よりも、フルサイズの外車が採用される例が多かった。この分野にも国産車を広めるべく、トヨタが開発した大型乗用車がクラウンエイトだった。その成り立ちは2代目クラウンをベースにボディサイズを拡大し、全長4720mm×全幅1845mm×全高1460mmという、堂々たる3ナンバーサイズとなっていた。エンジンは国産乗用車としてはV型8気筒エンジンを初採用し、これが車名の由来にもなっていた。オールアルミ製の2.6L V8 OHVは115馬力、20.0kgmを発生し最高速度は150km/hとなっていた。トランスミッションは2速のトヨグライドオートマチックを組み合わせており、フロアシフトの4速マニュアルも選択できた。また、パワーステアリング、パワーウィンドウ、電磁式ドアロック、クルーズコントロール、ヘッドライトのオートライト機能などが装備されており、オプションでパワーシートも設定されるなど、快適装備も非常に充実していた。1967年には完全新設計のセンチュリーにその座を譲ることになる。ちなみにクラウンエイトの型式VG10型に対してセンチュリーはVG20型となっており、その型式は継承されていた。

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