1988年、アルゼンチンのルノー子会社であるルノーアルゼンチンによって発売された、3ドアスポーツクーペ「フエゴ」の改良モデルである。フランス本国での生産が1985年に終了した後も、南米市場では高い需要があったため、独自の進化を遂げたフエゴの高性能仕様として位置づけられる。
パワーユニットは、2.2L 直列4気筒SOHCの「J7T」型を搭載する。最高出力は116馬力/5,500rpm、最大トルクは18.6kgm/3,000rpmを発生。電子制御燃料噴射装置を採用しており、高速巡航性能を重視したセッティングが施されている。トランスミッションは5速MTが組み合わされた。
外観は、ロベール・オプロンによる基本造形を継承しつつ、GTA専用のボディキットを装備しているのが特徴である。ボディと同色に塗装された前後バンパーやサイドプロテクター、およびリアスポイラーを採用し、空力性能の向上と、1980年代末期にふさわしいモダンな装いへと刷新された。1990年には、さらに最高出力を123馬力まで高めた最終進化型の「GTAマックス」へと発展。
フエゴGTAは、アルゼンチン国内のツーリングカーレース(TC2000)において大活躍を見せ、現地のモータースポーツ史に大きな足跡を残した。フランス本国仕様とは異なる独自の進化を続けた、南米ルノーにおけるフラッグシップクーペである。

こちらはTC2000で戦っていた1993年のフエゴGTA。GTX時代から8年連続のTC2000王者を獲得する強さを見せた。進化の過程では、空力を追求したアップデートを実施し、市販車とは異なるフロントマスクを与えられるに至った。

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