日産 スポーツコンセプト(2005 日本)

日産

2005年のニューヨーク国際オートショーで初公開された「日産 スポーツコンセプト」は、北米の若年層をターゲットに開発された3ドアの高性能ハッチバックスタディモデルである。当時アメリカで過熱していた映画『ワイルド・スピード』などに代表される「スポーツコンパクト(スポコン)」文化の潮流を色濃く反映し、日産デザインアメリカ(NDA)主導によるアグレッシブな造形が与えられた。

車体構造には、初代「ティーダ」と共通のルノー・日産アライアンス製Bプラットフォームを採用。北米市場で翌年に「ヴァーサ」として市販化を控えていた実用的な基本骨格をベースとしながら、ワイドフェンダーや大型リアルーフスポイラー、カーボンファイバー製エアロパーツを装着し、ストリートカスタムの意匠を与えられた。

詳細諸元は公式非公開ながら、インタークーラー用ダクトやセンター出しエキゾースト、室内のシフトノブなどから、メディアでは2.0リッター級の直列4気筒過給エンジンと6速マニュアルトランスミッションの組み合わせが有力視された。足回りには20インチホイールや強化ブレーキを装備し、室内は4座独立バケットシートや4点式ハーネスを備えた。

本車は量産化されることはなかったものの、北米におけるヴァーサの若々しくスポーティなイメージづくりに大きく寄与した。

日産スポーツコンセプトは、2006年公開のアニメーション作品『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』に劇中車として登場した。日産とプロダクションI.Gの公式コラボレーションにより実現し、作中では公安9課を率いるトグサの愛車として描かれている。内外装ともに実車の原寸大3Dデータを取り込んで制作され、前輪駆動特有の車体挙動やスタートボタンの操作といった細部まで忠実に再現された。

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