ジャガー XJR-5(1982-85 アメリカ)

ジャガー

アメリカのモータースポーツで、ブリティッシュレイランド製の車で活躍していたプライベーターチーム”グループ44″のオーナー、ボブ・トゥリウスが製作したIMSA-GTPマシン。設計はGMの元エンジニアであるリー・ダイクストラ。アルミ合金製のモノコックを持ち、その後部にはベンチュリー効果を生む大きなトンネルが設けられていた。搭載されるエンジンはジャガーの市販車に使用されていたものと同じ5.3L V12で、これをチューニングすることで570馬力を発生。IMSA-GTP参戦初年度の成績は振るわなかったが、エンジンを6.0Lに拡大した2年目にはドライバーズランキング2位を獲得。しかしそれ以降はポルシェ962の参戦により劣勢に立たされた。84年にはルマン24時間にも参戦し、ここでの注目の大きさがジャガー本社を刺激。これがきっかけとなり、ジャガーワークスはトム・ウォーキンショーとタッグを組んでグループC活動をスタートした。

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