キャデラック アランテ(1986-93 アメリカ)

キャデラック

キャデラックが、メルセデスベンツSLやジャガーXJ-Sなどの海外製高級ロードスターに対抗すべく開発したモデル。ボディのスタイリングとその製造をピニンファリーナが担当。イタリアで仕立てた半完成のボディを、アリタリア航空のボーイング747貨物機を使ってデトロイトへ空輸し、最終組み立てを行った。この工程は「世界一長い自動車製造ライン」と言われた。初期モデルは4.1L V8 OHV 172馬力を搭載。のちに4.5Lに拡大され、モデル末期の93年にはノーススター 4.6L V8 DOHC 32Vに換装され295馬力まで出力が向上した。

アランテは、まずプラットフォームをデトロイトで製造。ボディの内外装の仕立てはピニンファリーナがアランテのために建造したトリノの工場で実施。その半完成車体は再びデトロイトへ向かい最終組付けが完了する。この工程が「世界一長い自動車製造ライン」たる所以だった。

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