バモスホンダ(1970-73 日本)

ホンダ

ホンダの軽トラックTN360の主要コンポーネントを流用して開発された、当時流行のレジャーカー。潔くルーフとドアを撤去したフルオープンスタイルが特徴。申し訳程度には安全に配慮され、ドア代わりにガードパイプが設置され、ロールバーも備えていた。また、車体前部に搭載されたスペアタイヤは衝突時の緩衝用とも言われた。シリーズは大きく分けて3タイプあり、2人乗りのバモス2、4人乗りのバモス4、そして車体全体を幌で覆ったバモスフルホロというラインナップだった。空冷の直列2気筒354ccのSOHCエンジンは30馬力を発生し、これを後車軸前に配置するミドシップレイアウトを採用。サスペンションはフロントがストラット、リアがド・ディオンアクスルとなっていた。楽しさを前面に押し出すコンセプトの車ではあったが、さすがに万人受けはせず、その生産台数は2500台ほどであった。

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