1960年代にアルファロメオの公式チューナーとして「エンジンの魔術師」の異名を得たヴィルジリオ・コンレロ。そんな彼の名を冠したファクトリーが久々に手掛けたアルファロメオが「GTV コンレロチャレンジ」だった。3.0L V6 DOHC 24Vのブッソーネエンジンはノーマルでは220馬力だったが、コンレロはカムシャフトやECU、エキゾーストに手を入れて280馬力、31.5kgmまでチューニング。0-100km/h加速は6.4秒、最高速度は248km/hを誇った。このパフォーマンスに見合うよう、足回りはコニ製の車高調とアイバッハ製スプリングを組み合わせ、パジット製のブレーキパッドも装着してストッピングパワーを確保。タイヤはピレリのPゼロ、215/45R17サイズが組み合わされた。そして外装はシンセシスデザインのカルロ・ガイノの手によるエアロパーツで武装されていた。コンレロチャレンジは当初は50台が生産される予定だったが、実際に世に出たのは5台ほどだったと言われている。

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