BMW初の4ドアサルーンであった326をベースにホイールベースを短縮して使用、そしてスポーツカーの328用リアアクスルを流用し、流麗なカブリオレボディを架装したのが327であった。翌38年にはクローズドルーフのクーペも登場。エンジンはM78型の2.0L 直列6気筒 OHV 55馬力を搭載。また、より高性能版も用意しており、こちらには328用のM328型を搭載し、88馬力を発生した。このモデルは第二次世界大戦の影響を受け41年に生産中止に追い込まれた。戦後、BMWの製造拠点の中心だったアイゼナハ工場が東側に属することになり、BMWの手を離れて生産を再開。BMWブランドが使用できなくなってからはEMW(アイゼナハ自動車工場)ブランドへと変更し、52年まで生産が続けられた。

かつてBMWの主力工場はアイゼナハにあったが、第二次大戦によるドイツの東西分断後は東側陣営に取り込まれる。ここでは戦後しばらくBMWのモデルを生産していたが、BMW名称は使えなくなりEMW(Eisenach Motoren Werk)の名を冠して自動車を販売していた。これはEMW 327の広告。

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