三菱 ギャラン VR-4(1987-92 日本)

三菱

それまでのΣというサブネームが外れ、オーガニックフォルムという有機的なデザインで新世代のセダンをアピールしたのが6代目ギャラン。このギャランには、モータースポーツも視野に入れたトップグレード「VR-4」が設定された。「ACTIVE FOUR」と呼ばれるハイテクを惜しげもなく投入したのが特徴。その内訳は(4バルブ、4WD、4WS、4IS、4ABS)となっていた。ビスカスカップリング制御のセンダーデフ式フルタイム4WDを採用し、これに同位相4WSを組み合わせて俊敏なコーナリングを実現。搭載されるエンジンはかつてより存在する2.0L 直4の4G63型だったが、VR-4ではついに4バルブDOHCターボへと進化し、205馬力、30.0kgmの高出力を発生。エンジン出力はのちのマイナーチェンジで220馬力、240馬力へとさらなるパワーアップも受けた。モータースポーツベースグレードのVR-4 RやRSもラインナップされ、モンテカルロなどの特別仕様車も設定された。WRCでは大柄な車体ながら素性の良さを生かして6勝を達成。そして三菱のラリーウェポンはより小柄なランサーエボリューションへと引き継がれていった。

ギャランには5ドアハッチバック版の兄弟車、エテルナも存在していた。こちらにもVR-4相当のグレードが設定されていたが、エテルナでは「ZR-4」という名称が与えられていた。

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