車の小噺

ピレリ P7

1974年、ランチアストラトスの登場に合わせて誕生したタイヤ。70~80偏平タイヤが常識の時代に、50~55偏平タイヤを投入したピレリ。ハイパワーなストラトスにこのタイヤはマッチし、WRC常勝マシンとなる。これ以降、海外では低偏平タイヤが普及していく。
オースチン

オースチン セブン850/モーリス ミニ・マイナー850(1959-67 イギリス)

アレック・イシゴニス設計の革新的な小型車。イシゴニス式エンジン横置きレイアウトの採用、ボディの四隅に10インチの小径タイヤを配置し、3m少しのボディサイズに広い室内を実現していた。67年からマークⅡに進化。
BMW

BMW ミニ(2001-2006 ドイツ)

BMWはローバーを傘下に収め、ミニに関する権利を手に入れる。これによりBMWが新たに"ミニ"ブランドを立ち上げ、かつてのミニをモチーフに開発された車が新生ミニ。直4 1.6Lを搭載し、スポーツグレードのクーパーSはスーパーチャージャー装備で163馬力を発生した。
その他

FMR-メッサーシュミット KR200(1955-64 ドイツ)

敗戦により航空機の製造を禁止されたメッサーシュミット。そんな中、自動車製造に活路を見出すべく販売されたキャビン・スクーターがKR200。191ccの空冷単気筒エンジンを搭載。4段ギアにリバースは無く、バック時はエンジンを逆回転させる。
アルファロメオ

アルファロメオ ティーポ33/2ストラダーレ(1967-71 イタリア)

レーシングカー、ティーポ33/2をベースに少数が生産されたロードゴーイングバージョン。デザインはフランコ・スカリオーネで、史上最も美しい車の1つとされる。2.0L V8 DOHCは230馬力を発生し、レースカー譲りの高性能だった。
ルノー

ルノー シエテ(1974-84 スペイン)

ルノー5のノッチバック版であり、スペイン向けのオリジナルモデル。シエテはスペイン語で"7"の意味。5のホイールベースを延長して4ドア化し、トランクを追加。エンジンは大きめの1037cc 50馬力のものを搭載していた。5よりもバンパーが小さいのが特徴。
ルノー

ルノー 5(1972-85 フランス)

4(キャトル)の機構をベースに樹脂部品の採用などモダンなスタイリングを与えられたのが5(サンク)。石油ショックも追い風となり、フランスのみならず世界中で大ヒット。スポーツモデルとしてアルピーヌも用意され、ゴルフGTIに対抗すべくターボも設定された。
ランボルギーニ

ランボルギーニ カウンタックLP400(1973-78 イタリア)

ミウラの後継となるカウンタックは、71年にプロトタイプのLP500が公開され、73年に市販。縦置きされる3929ccのV12は385馬力を発生。ギアボックスは全長短縮のため室内側に配置。78年にオーバーフェンダーを備えたLP400Sへと改良された。
フォード

フォード シエラ XR8(1984-88 南アフリカ)

南アフリカ国内のグループ1ツーリングカーレースで、M1用のエンジンを搭載したBMW 745i SAなどに対抗するために生まれたホモロゲーションモデル。欧州向けのスポーツモデルであるシエラXR4iは南アフリカでは用意されておらず、代わりに独自のスポーツグレードを設定。エンジンはフォード マスタング用の強力な5.0L V8 OHVを搭載。これに4バレルのホーリーキャブレターを組み合わせて218馬力、38.1kgmを発生。パワーアップにあわせてフロントにはAPレーシング製の4ポットキャリパーを備え、トランスミッション等も強化。最高速度は231km/h、0-100km/hは6.95秒を誇る。クラス1ホモロゲーションに必要な生産台数は200台となっていたが、最終的にはプロトタイプを含めて252台が生産された。
BMW

BMW 745i SA(1984-87 南アフリカ)

本国仕様の745iは3.2Lの直6ターボ(後に3.4L)を搭載。しかし南アフリカ向け右ハンドルモデルには、ステアリングコラムと過給機が干渉するためこのユニットは使えなかった。代わりにM1用M88エンジンを搭載したのがこのモデル。この仕様の生産台数は209台。
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