ポンティアック フィエロ(1984-88 アメリカ)

ポンティアック

フィアットX1/9と同じ手法で開発された小型ミドシップ

GM初のミドシップ2シーターは好燃費のシティコミューターというコンセプト。フィアットX1/9と同様の手法で、小型前輪駆動車である”Xカー”のパワートレインを流用し180°反転させ使用。車体は鋼製スペースフレームに樹脂製外皮の組み合わせであった。

当初は直4 2.5L OHV 90馬力を搭載し、初年度は13万台以上を販売。85年にはV6モデルが追加、2.8Lから140馬力を発生した。86年途中でGTグレードがファストバック化。エンジン火災のリコール、2シータースポーツの保険料率引き上げの影響もあり、販売台数下降が続き、1台売るごとに赤字が嵩む状況となってしまったため、88年に生産終了となる。

幻の1989フィエロ

実はポンティアック フィエロ、生産が中止される前には1989年モデルの開発が進んでいた。88年モデルからは大きくスキンチェンジをされており、3rdトランザムのマイナーチェンジ版に似る外観となっていた。また、4thトランザムにも一部デザインは生かされた。エンジンの刷新も計画されており、2.4L 直4 DOHCと3.4L V6 DOHCが搭載される予定だった。

レプリカベースとして重宝されたフィエロ

フィエロの特徴として、スーパーカーのレプリカベースとして重宝された点がある。スペースフレームシャシーとミドシップレイアウトは、それらしいボディを被せることで比較的容易にスーパーカーのような出で立ちに。ただしホイールベースまで弄る場合は少なくて、少しばかり様子がおかしい事に。それもまた愛らしいレプリカの世界。

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