ランボルギーニ ディアブロ VT(1993-2001 イタリア)

ランボルギーニ

ランボルギーニではカウンタックの頃より四輪駆動モデルの構想があったが、それが実現したのはディアブロが投入されてからであった。1993年に市販されたディアブロVTは、センターデフを持たず、前後をビスカスカップリングのみで接続した構成の四輪駆動を採用。駆動力の最大25%をフロントへ伝達する。VTとは「ビスカス トラクション」の意味。特徴的なのはビスカスカップリングの使い方で、前後のタイヤ外径と減速比に差を設け、前後輪の回転差を発生させることで常時カップリングを働かせてフルタイムの四輪駆動を実現していた。標準モデルとの相違点は少なく、最高出力492馬力の5.7L V12エンジンも標準と同様だが、ブレーキ冷却用のエアインテークが追加されるなど重量増に合わせた変更が加えられていた。

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